WHAT A WONDERFUL WORLD

WHAT A WONDERFUL WORLD

私はジャズシンガーとして、クラブやホテルで歌っているが、年1回ディナーショーを開催している。今年も2月末に予定していたが、COVID-19の影響で中止とした。選曲は、映画音楽にも使われて日本でも良く知られている曲にするのだが、念の為にアンコール用に用意している曲がこのWHAT A WONDERFUL WORLDである。独特の声で歌うLOUIS ARMSTRONGの歌が皆さんにはお馴染みのようだ。

私の住んでいる熊本は、水も綺麗で阿蘇の自然も豊かで、自慢できる故郷である。今年3月末に仕事で熊本の郊外に行く機会があった。青い空と白い雲を見上げ、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、青々とした緑の大地を目の当たりにした時に、「こんなに地球は綺麗なのに、どうして。。。。。」と今回のCOVID-19パンデミックに対して、やり場なのない怒りと悲しみがこみ上げてきた。

誰もいなかったので、WHAT A WONDERFUL WORLDを涙をボロボロこぼしながら一人で歌った。題名の如く、自然の素晴らしさと人々の触れ合いの中で育まれる愛を歌ったこの曲が、今の状況にあまりに辛かったのだ。

私はこの世で最も大切で人生で学ぶものは「愛」だと信じている。親子の愛、夫婦愛、兄弟愛、友人への愛、師匠への愛、生徒さんや自分を頼ってくる人達への愛、一緒に働く人々への愛、上司、部下。。。 人々への愛である。

実話をもとにして作られた映画「ロレンツオのオイル」では親の子供に対する愛が、「THE FREEDOM WRITERS DIARY」では師弟愛が、信じられないような力となって奇跡を起こす様子が描かれている。実話ではないが「PAY IT FORWARD」や「THE NOTE BOOK」も私達に「愛」の力を改めて考えさせてくれる物語だ。

人生半ばを過ぎてこれからどれだけ成長できるかわからないが、医師として、ジャズシンガーとして、一人の人間として、WHAT A WONDERFUL WORLD、この素晴らしき世界に生まれてきて本当に良かった、と最後に心から思いたい。

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この記事を書いたドクター

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平井 靖子
こんにちは。YASUKOです。父が医師だったこともあり、「大きくなったらお医者さんになる」というのが幼い頃からの私の夢でした。生まれた日が野口英世と同じ日というのも何か不思議な縁です。8年間従事した医師の仕事をやめて、アメリカの音楽大学にいくことにしました。現在は熊本を拠点として、NYで立ち上げた音楽教室を続けながら、ライブ演奏もしています。11年間のアメリカ生活の中で出会った人々から学んだこと、日本とアメリカの文化の違いから学んだこと、そして私の人生の最高の宝である主人とのエピソードなどを私のレパートリーのジャズスタンダードソングのご紹介と合わせてお届けできたら、と思っています。

資格・経歴

  • 熊本高校卒業
  • 近畿大学医学部卒業
  • 内科医師
  • Manhattan School of Music卒業
  • Artist Visa (Ovisa)取得 JAZZ singerとして音楽活動
  • Long Island University 准教授
  • Lammy Music 代表

受賞歴