SMILE

SMILE

チャーリーチャップリン作曲のSMILEという曲は世界中で多くの歌手が歌っているスタンダード曲なので、ご存知の方も多いと思う。内容はシンプルに言えば「辛い日があっても笑えば乗り越えられる」というところだろうか。

先のコラムに、デイケアセンターで音楽療法を行っていると書いたが、童謡を歌った後にLAUGHTER YOGAというものをやっている。皆で輪になって手を繋ぎ、最初に全員で「ワッハッハ」と大きな声で笑ってから、一人ずつ、それぞれの笑い方で笑ってもらうのだ。殿様のように笑う人もいれば、悪代官や魔女のように笑う人もいる。「恥ずかしいわ」と言いながら、お上品なお姫様のように「オホホ」と笑う人もいる。それを見ている他の人達も段々、何となく可笑しくなり、最後はたまには涙が出るほど笑うのだ。

現代の医学の発展は素晴らしく、新しい薬や治療技術のおかげで昔は治療が難しいと思われていた疾患にも対応できるようになった。しかし、私は本来人間個々が持つ、自然治癒力というものを大切に思っている。昔から「笑う門には福来たる」と言われていたが、現在では色々な実験で、笑うことによって免疫力が向上することが科学的に証明された。これ程医学が進歩した現代でも残念ながら完璧に太刀打ちすることができない疾患や、今回のウイルスのパンデミックのような状況ではこの「笑う」ということはとても大切な武器なのかもしれない。

泣きたい時は泣いてもいいんですよ。

私は、ライブで歌う時は、曲と曲の間に歌詞の内容を説明したり、曲に対する自分の思いを話したりするのだが、「SMILE」を歌う時は、最初に書いたおおまかな意味を日本語で説明した後、曲の最後の方に出てくる「泣かずに頑張れ」という部分に関しては「泣きたい時は泣いてもいいんですよ。頑張りすぎないで。」と「笑う」ことが重荷にならないように、と自分の意見をちょこっと付け加えている。

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この記事を書いたドクター

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平井 靖子
こんにちは。YASUKOです。父が医師だったこともあり、「大きくなったらお医者さんになる」というのが幼い頃からの私の夢でした。生まれた日が野口英世と同じ日というのも何か不思議な縁です。8年間従事した医師の仕事をやめて、アメリカの音楽大学にいくことにしました。現在は熊本を拠点として、NYで立ち上げた音楽教室を続けながら、ライブ演奏もしています。11年間のアメリカ生活の中で出会った人々から学んだこと、日本とアメリカの文化の違いから学んだこと、そして私の人生の最高の宝である主人とのエピソードなどを私のレパートリーのジャズスタンダードソングのご紹介と合わせてお届けできたら、と思っています。

資格・経歴

  • 熊本高校卒業
  • 近畿大学医学部卒業
  • 内科医師
  • Manhattan School of Music卒業
  • Artist Visa (Ovisa)取得 JAZZ singerとして音楽活動
  • Long Island University 准教授
  • Lammy Music 代表

受賞歴